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2008年02月 アーカイブ

2008年02月04日

OPEN一周年記念、店頭古書全品7%OFFセールのお知らせ

オメガスイーツはお陰様でOPEN一周年を迎えることができました。
在庫量も皆様のおかげで、少しずつ充実して参りました。

日頃の感謝を込めまして、本日より2/29まで古書なら全て7%オフとさせて頂きます。
微力でごめんなさいっ。
なお、100円特価本コーナーも拡充させていただいております。
ぜひこの機会にプレスルームをご利用くださいませ。

業務が煩雑になる為、
【プレスルーム(店頭)でのお買上げのお客様のみ】とさせて頂きます。

通販は適用外となりますので、ご注意ください。

2008年02月08日

フェティシズムと呪物崇拝

アングラ好きって、アングラじゃないものを否定したりするじゃないですか。無意識的にも。僕も商業的な作家さんやアーティストの方を無意識的に避ける癖があります。でも、そうならない様に常に注意しています。否定しちゃった方が物は売れるんですが、セレクトショップと掲げる本屋としてのアイデンティティーは保っていきたいなーと思っています。ただ、通り一辺倒の本を並べるだけなら僕がやんなくてもいーやと思うし。
例えば倒錯的フェティシズムの写真集があったとして、それはそれで凄くはっちゃけてて面白いんですが、僕は上田義彦さんのバイテンで撮った森の写真もフェティシズムだと思うのです。三脚立てて限界まで絞り込んでバチャコンって撮られた写真なのに、苔むした深い森からは、腐海の森の様な禁忌的ともいえるフェティッシュな魅力があり、心臓がキュッとなります。そーいう本は絶対により多くの人に届ける努力をするのがオメガのお仕事かなーと思っています。高くて買えない方は、ぜひお手に取ってご覧ください。かなりやばいです。


上田義彦【クゥィノルト】

2008年02月10日

TS3D0003.JPGオメガではけっこうお香を焚いています。基本的には国産の香ですね。
アロマテラピーやアロマキャンドルも良いですが、日本人はやっぱり香の方がヒーリング効果があるような気がします。ローズなどアロマで使われる物もありますが、日本古来からのトラディショナルな香りは本当に心が落ち着きます。

香を取り出し、火を付け、一本が消えるまでの間に流れる時間を愉しむ。香道は茶道や華道と同じく、その香を焚く、聞く(嗅ぐ)ことを楽しむと同時に、流れる時間を大切にした文化です。歴史は古いですが、利休らが確立した茶道と同じく、室町時代に様式化しました。この様式と時間を愉しむというのはわびさびですよね。とても日本らしい芸道です(葉巻とかは近いかも)。

余談ですが茶道では、小さな扉をくぐって茶室に入ります(躙り口といい、武士が刀を預け、頭を下げて入るという意味が込められた利休が考案したとされる様式)。前述のとおり茶室では身分の上下なくという意味もありますが、その存在はむしろ、くぐる為の動作とその敷居が、外界との境界線を意味しています。旅館などでも日頃の忙しない時間を忘れて頂く配慮から、潜り戸を入り口とした所も多い様に思います。素敵ですよね。日本には、そういった時間軸を変える為の様式が根付いています。オメガは鉄扉ですが、オメガもそういう外界と違う時間軸を流せたら良いなあと思っています。無愛想ですが、おもてなしの気持ちは一応あるんです!


話を戻しましょう。和香と輸入物の香(インドとかが多いのかな)の違いですが、和香は香りの質が柔らかく上品でドラマチック。ブレンドが基本なのでバリエーションも無限にあります。そして日本の湿度に馴染むように香るところだと僕は思ってます(感覚なので不確かですが、香りの粒子が細かく感じます)。あと、和香は芯が無かったり、あってもすごく細いのが特徴です。芯の無いタイプはタブという木の樹皮を粉末状にしたものをベースに利用している為、香りが安定していてバラツキが少ないです(アロマテラピーで言えばキャリアオイルかな)。

オメガはほとんど松栄堂かリスンの物を焚いていて、たまに日本香道の香を焚いています。かなり気持ちよくなれます。香は値段にかなり比例するので、良いものを焚いた方が当然良いのですが、お近くに無い場合は、無印良品とかからも和香が出ています。ぜひ試してみてくださいね。

松栄堂のホームページ
リスン(松栄堂の別ブランド)のホームページ
日本香堂のホームページ

2008年02月11日

無題

音楽でもペインティングでも小説でも映画でも、好きなアーティストが作風を変えて好みじゃなくなるのは、僕の中で初恋の子がギャルっていく感覚と一緒なんだけど、ギャルっても他のギャルよりやっぱいかす!とか思い、結果的には好みじゃなくなるなんて事はないわけで。本来作風を変えるのは冒険であり、前進なんだから、それは凄いことなんだ。

自分がギャル男になれば成立するかといえば無意味な自意識がそんな考えにはさせてくれず、どこかかっこつけてるくせに、それでもやっぱり自分がおいてけぼり食らったような、手の届かない所に行ってしまった様な寂しさがある。いや、本当に寂しいのは彼女本人なのだ。きっと彼女も周りがギャルったから、ハブられないよーに自分もギャルったにちがいない。ああ、生き抜く為の飽くなき貪欲さよ。彼女なら孤高のギャルになるだろう。強靱なネビュラチェーンみたいな精神力がほしいなあ。今日も徹夜だ、がんばろう。

2008年02月13日

渋谷に面白い本屋さんができました

二勤〇休なスケジュールで意識が朦朧とするなか、出勤ついでに興味のあった本屋さんを覗きにいきました。先月末に渋谷にできたSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERです。書店でありながら出版もやる、という形態の本屋さん。本屋の奧にシースルーの編集ルームがあるんですよ、ユニーク!

ニューヨークにはリッツォーリという書店がありますが、アートブックを作る出版社としても世界的に高く評価されています。流通システムの異なる海外では、こういった書店は点在するんですが、日本できちんとこのコンセプトモデルを形にしたお店は初めてだと思います。作った本をその場で売る。このできたてホヤホヤ感がいい(実際は流通乗っかっても変わらないけど)。

そもそも本来の物販という視点では真っ当なんですが、かなりリスキーなんですよね。作りたい本と、良い本とは根本的に違うところがミソです。でも、こちらのオーナーはゴリゴリの現役編集者さん。初回は浅野忠信さんの写真集なんですが、お洒落すぎない、すかしてすぎない、作り手の思いが伝わりすぎない、でも適度にお洒落な良い本でした。バランス感覚というか、一種のセンスだと思うんだけど、ローカルな現場を半ば体感できるだけに、こういう部分は磨いてもなかなか無理だな……とスッパリ諦めがつきます。本は作れる人と作れない人がやっぱりいますね。作った本は流通乗っけず、店頭と通販だけで捌くとのこと。初版2000部を?す、すげえ強気。出版は趣味じゃねーんだよ、と。本屋は趣味じゃねーんだよ、と。半ば強制的に教えられるお店でした。

ちなみに、作った本だけ売っている訳ではなく、本のセレクトショップになってます。セレクトは例によって幅允孝さん。BOOK246、TSUTAYA ROPPONGIとかの棚を作った方で、業界では有名人です(あこがれ)。今回も低めの温度で小気味良いセレクトがきもちいいです。幅さんの作る棚は、肩の張り具合が心地よいですよ。気合い入れないと入れない本屋でもないし、かといってユルユルでもない柔らかな芯があるような。自分の目当ての本を探すというより、毎月買ってる雑誌を買ったり、ちょっと電車で読む本を探すような、地域性(渋谷)セレクトショップです。本屋はやっぱり地域ですわ。オメガはほんとは神保町ではない、ということでまたまた自虐的に一件落着。

オメガはもっとも小規模で比べるべくもないし、参考にできる部分も皆無な訳ですけれど、常に完成度の高いコンセプトモデルに触れることで、違ったチャンネルと回路が繋がるっつうか、アイデアがドバッて出てきたりするんですよね。今日は拾いものありでした。本が好きな方はぜひいってみてください(僕はこのお店とは全く関係ないです)。つらつらと書き殴りで散逸してごめんなさい。さてと、今日も徹夜だ(笑)

SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLER

2008年02月16日

いやいや、まだ名乗ってませんから!

時々、大量の額装が必要になって某額屋さんに行き、
ちゃきちゃきと手際よく額とマットの指定して領収書を頼むと、
毎回フェティッシュ系の某ギャラリーの名前を書かれちゃいます。

額装する作品を見て宛名書くのも問題だけど、世間は狭いなぁ。

2008年02月21日

名刺

インフルエンザでぶっ倒れてまして、数日間の記憶が抜け落ちたフラフラの状態で出社。
目から膿がドバドバ出て失明の危機でした。皆様もお身体はご自愛くださいませ。
やばい状態にならないと日々の健康の有り難みはなかなか実感しないものですね。
さて、本日は名刺デザインのご紹介。

本屋さんは本当に名刺を配る機会のない仕事だなあと思いますが、これを出すとけっこう面白がってくれます。上が本屋さんの名刺。クラフト紙ベースに緑がかった肋骨のレントゲン写真。出力はインクジェットプリンタでマットな仕上がりに。角はZIPPOで燃やしてます。手作りならではの味付けをした、完全手作りの名刺です。
下はデザイン業務の名刺。こちらは月に数十枚出るのでさすがに手作りはしてません。OSDR.は「オメガスイーツデザイン室」の略。白く輝くミラーコート紙にオフセット印刷。その後、更にUVニスぶっかけて限界までツヤッツヤに。お客様の色を反映し、その色に染まります、という気持ちをこめて。

一見地味だけど実は派手な、両極端の名刺です。

000meishi.JPG

2008年02月28日

見返しハゲってなあに? 本の部位名称と状態表記

book.jpg

古書の状態を細かく写真に撮ることは大変なので、古書店は通常部位と状態を言葉で端的に表します。オメガでも古書には、慣例に従いこの記述を行っています。上図のように、『天』『地』『小口』『背』が基本となり、状態と組み合わせて使います。

例:天ヨゴレ、小口シミ、表紙ヤケなど

【部位名称】

天………本の上の部分
地………本の下の部分
小口……本の開く方の部分(こぐち)
背………本の閉じられた部分(背表紙)
帯………本にかけられるポップ
箱………外箱のこと(なんとなくカッコイイので函と表記することもある)
花布……天地に付ける装飾用の色の付いた布(はなぎれ)
ノド……本を開いた際の、閉じられた部分
見返し…本を一枚開いた時の、表紙と本体をくっつけている紙
表1……表紙のこと(以下含め、主に雑誌で使われる)
表4……裏表紙のこと
表2……表紙を開いた最初のページ。雑誌の場合は広告枠に使われることが多い(その向かい側ページを表2対向という)
表3……裏表紙から開いたときの最初のページ

【本の状態】
ヤケ……日焼け
イタミ…痛み
欠け……無い状態(例:帯欠け)
ヌケ……綴じている部分が壊れ、数ページ分が外れてしまっている状態
黄ばみ…黄ばんでる状態
シミ……シミがある状態
オレ……折れている箇所がある状態
スレ……スレ傷がある状態
キズ……傷がある状態(通常、スレより大きい場合に使う)
ハゲ……禿でなく剥げている状態
ソリ……反りが出ている状態
ヤブレ…紙が破れた状態


以上を参考にしてみてください。他にもありますが、この辺を知っていれば大抵ニュアンスは伝わると思います。本の状態を詳しくお知りになりたい方は、お電話にてお問い合わせください。

個人的には、明らかにぶっ壊れていなければ、古書の味わいの範疇だと思っています。人の手を介して来た本の歴史も含めて可愛がってやって頂けると嬉しいです。

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