二勤〇休なスケジュールで意識が朦朧とするなか、出勤ついでに興味のあった本屋さんを覗きにいきました。先月末に渋谷にできたSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERです。書店でありながら出版もやる、という形態の本屋さん。本屋の奧にシースルーの編集ルームがあるんですよ、ユニーク!
ニューヨークにはリッツォーリという書店がありますが、アートブックを作る出版社としても世界的に高く評価されています。流通システムの異なる海外では、こういった書店は点在するんですが、日本できちんとこのコンセプトモデルを形にしたお店は初めてだと思います。作った本をその場で売る。このできたてホヤホヤ感がいい(実際は流通乗っかっても変わらないけど)。
そもそも本来の物販という視点では真っ当なんですが、かなりリスキーなんですよね。作りたい本と、良い本とは根本的に違うところがミソです。でも、こちらのオーナーはゴリゴリの現役編集者さん。初回は浅野忠信さんの写真集なんですが、お洒落すぎない、すかしてすぎない、作り手の思いが伝わりすぎない、でも適度にお洒落な良い本でした。バランス感覚というか、一種のセンスだと思うんだけど、ローカルな現場を半ば体感できるだけに、こういう部分は磨いてもなかなか無理だな……とスッパリ諦めがつきます。本は作れる人と作れない人がやっぱりいますね。作った本は流通乗っけず、店頭と通販だけで捌くとのこと。初版2000部を?す、すげえ強気。出版は趣味じゃねーんだよ、と。本屋は趣味じゃねーんだよ、と。半ば強制的に教えられるお店でした。
ちなみに、作った本だけ売っている訳ではなく、本のセレクトショップになってます。セレクトは例によって幅允孝さん。BOOK246、TSUTAYA ROPPONGIとかの棚を作った方で、業界では有名人です(あこがれ)。今回も低めの温度で小気味良いセレクトがきもちいいです。幅さんの作る棚は、肩の張り具合が心地よいですよ。気合い入れないと入れない本屋でもないし、かといってユルユルでもない柔らかな芯があるような。自分の目当ての本を探すというより、毎月買ってる雑誌を買ったり、ちょっと電車で読む本を探すような、地域性(渋谷)セレクトショップです。本屋はやっぱり地域ですわ。オメガはほんとは神保町ではない、ということでまたまた自虐的に一件落着。
オメガはもっとも小規模で比べるべくもないし、参考にできる部分も皆無な訳ですけれど、常に完成度の高いコンセプトモデルに触れることで、違ったチャンネルと回路が繋がるっつうか、アイデアがドバッて出てきたりするんですよね。今日は拾いものありでした。本が好きな方はぜひいってみてください(僕はこのお店とは全く関係ないです)。つらつらと書き殴りで散逸してごめんなさい。さてと、今日も徹夜だ(笑)